キャッチコピーを変えてバカ売れした明太子

キャッチコピーやタイトルは人間の行動に直結します。

アメリカの博多料理店で、明太子を英語で直訳し「Cod roe(タラの卵)」という

名前で出していたところ、魚の卵を食べる文化のないアメリカでは、

気持が悪い! と酷評されたそうです。

 

しかし、明太子の商品名をHAKATA Spicy Caviarに変更したところ大ヒットになったそうです。

変更したのは言葉のみで、商品は何も変わっていません。それでも売り上げは変わるのです。

 

キャッチコピーを考えるうえですぐに使える3つの心理学を紹介いたします。

バンドワゴン効果

人が持っているから自分も欲しい、流行に乗り遅れたくない」と言う心理が作用し、他者の所有や利用が増えるほど需要が増加する効果です。

 

②スノップ効果

「他人とは違うものが欲しい」という心理が働き、簡単に入手できないほど需要が増し、誰もが簡単に入手できるようになると需要が減少します。他者との差異化願望が背景にあり、限定性や希少性が価値を持ちます。

 

③ウィブレン効果(顕示効果)

高額ブランドを購入する心理の説明。高級なものには価値があるに違いない。と考える効果です。

 

デンタルケアやフードのキャッチコピーなどを考えるきっかけになっていただければ幸いです。

自信の構成要素

自己効力感とは、自分が課題を克服できるという期待や自信のことをいいます。

つまり、逆境を乗り越えたり、パフォーマンスの成功のために挑戦する感覚を身に付けるためには自己効力感が必要です。

 

自己効力感は4つの要素で構成されていると言われています。

①パフォーマンスの達成・・・成功するパフォーマンスを繰り返すというよりかは、ある一定基準を設けて、段階的にでも良いので達成というものを経験する。

 

モデリング・代理的経験・・・誰かが自分が挑戦したいことに挑戦して達成しているのを見ることです。まだ実践できていないくても、自己効力感に影響します。

 

③言語的説得・・・自分自身(セルフトーク)でも周りからでも良いので言葉を使って、これは出来るんだと進めていくことです。オバマ前大統領の「YES YOU CAN」というのはこれにあたります。

 

④身体的・情緒的状態・・・身体と心の状態も自己効力感に影響します。

 

自信がなさそうなスタッフには4つの構成要素を意識して接してあげると少しずつ自信がついてくるでしょう。

 

 

失敗循環モデルと成功循環モデル

古い組織に新しい風を吹き込むステップとして、MIT元教授のダニエル・キムが提唱した「成功循環モデル」を基盤として進めることをおすすめします。

 

成功循環モデルでは、組織を4つの質で捉えます。周囲との関わり方やコミュニケーションといった「関係の質」が高くなると、自然と考え方も前向きになり、目的意識が高まって「思考の質」が上がります。それが人々の積極性や主体性といった「行動の質」を高め、成果が生まれて「結果の質」につながります。すると、ますます関係の質が高くなる、といった循環を指しています。

 

成功循環モデルと失敗循環モデルでは、サイクルの流れは同じですが、起点が異なります。

 

【成功循環モデル】

①関係の質:対話からはじめる。率直にに話し合う場を作り、信頼関係を築く

②思考の質:前向きな気持ちになり、いいアイデアが生まれる

③行動の質:一人一人が自律的に行動し、問題が起きたら助け合う

④関係の質:組織への帰属意識が高まり結束が深まる

 

【失敗循環モデル】

①結果の質:無理に結果を上げようとすると、人への強制が増えていく

②関係の質:メンバーにストレスがかかり、人間関係が悪くなる

③思考の質:疑心暗鬼になり、結果以外にことに無関心になる

④行動の質:短期的な成果づくりに走り、メンバー間の協業も少なくなる

⑤結果の質:パフォーマンスが落ち、さらに予算必達の圧力が高まる。

 

組織が良くなることで、業績が上がる、業績が上がることで、組織がさらに良くなる、という理想的な成功循環モデルを回すためには、普段忘れられがちな関係性の質の向上がキーとなります。

知識変換サイクル(SECIモデル)

「SECI(セキ)モデル」とは、個人が持つ知識や技術といった「暗黙知」を、組織で管理し共有する「形式知」へ変える基本の枠組みです。

 

共同化(Socialization)
表出化(Externalization)
連結化(Combination)
内面化(Internalization)
のそれぞれの頭文字をとって「SECIモデル」としています。

 

SECIモデルをもとに暗黙知形式知化し、組織全体に共有すると業務の属人化を防ぐことができ、業務効率化や生産性向上など、さまざまなメリットが得られます。

 

SECIモデルでは、知識や技術を暗黙知形式知に分けています。

 

暗黙知とは、個々が経験していくなかで培った知識や技術のことを指し、コツや勘に近いものです。暗黙知言語化が難しいため、簡単に共有することができないという特徴があります。

形式知とは、暗黙知をマニュアル化やテンプレート化することで誰でも取得できるようにしたものを指します。暗黙知形式知とすることで他者と共有しやすくなり、組織全体で活用ができるようになります。

 

【SECIモデルの流れ】

共同化:暗黙知から暗黙知へ共同するプロセスです。経験を共有することで、メンタルモデルやスキルなどの暗黙知を創造するプロセス。経験を共有しないと他人の思考プロセスに入り込むのは難しいとされています。キーとなるのは「共体験」です。

 

表出化:暗黙知を概念に表すプロセス。帰納法演繹法の手法を用い、暗黙知形式知にしていくプロセスです。知識創造の真髄となるプロセスになります。キーとなるのは「対話」です。

 

連結化:形式知同士を組み合わせてひとつの知識体系を作り出すプロセスです。異なった形式知を組み合わせて新たな形式知を作り出します。キーとなるのは「データベースによる情報化」です。

 

内面化:結合化して生まれた新たな形式知を個人が取り入れることによって、再び暗黙知を形成していくプロセスです。形式知を実践するうちにコツや勘をつかみ、個人のなかで暗黙知として確固たるものへと変化していきます。キーとなるのは「行動」です。

 

内面化によって得た暗黙知は、最初のプロセスに戻って共同化からリピートを繰り返します。

 

このSECIモデルの仕組みを組織全体がしっかりと理解していれば個々の持つ知識・技術は研磨され、より質の高い知識・技術へとアップデートすることが可能です。

 

継続できるモチベーションとは

モチベーションが2種類あるのご存知ですか?

それは、

外発的モチベーションと内発的モチベーションです。

外発的モチベーションとは、自分自身の意思はなく、外部からの利益誘導や圧力によって、行動に移さなければならないと考えている状態を指します。

例えば、

・○○賞が欲しいから頑張る。

・リーダーの命令だから○○しなければならない。

このような外発的なモチベーションが強いと、長続きしませんし、うまくいかないとすぐに諦めてしまいます。

では、内発的モチベーションとはどんなものでしょうか?

それは、自分自身の知識を深めることや満足感の充足、様々な刺激や経験を楽しみながら仕事に取り組めるような状態を指します。新たなスキルを習得したり、能力を獲得したり、自分自身で様々なことを創造できるような機会があれば、達成感を味わうことができます。

外部からの圧力や利益誘導ではなく、自らの学びや満足感のために行動することは健康的であり長続きします。

外発的モチベーションは、色々な要因に左右されますが、内発的モチベーションは、誰に影響されることもなく、自分自身の成長を信じながらスキルの向上を楽しみ、それがモチベーションとなるのでモチベーションが下がることはありません。

また、内発的モチベーションはどこにいてもどんな時も誰からも影響を受けません。

スタッフの内発的モチベーションがどこにあるのか分かればスタッフのモチベーション向上に繋がるでしょう。

コホート型学習方法

新型コロナウイルスの感染拡大により、オンライン形式でのセミナーが増加し、学びのスタイルもコロナ前と比較すると大きく変化しました。

ここ最近では、1人でオンラインでのセミナーを受けるよりも、より学びの成果を得るために「コホート型」での学習が注目を集めています。

海外ではコホート型のオンラインコースしか販売しないプラットフォーム(Maven)も出てきており、2年間で受講者数が約1万人と急成長を遂げています。

 

コホート型とは受講者に何らかのアクションを盛り込んでいくオンライン講座になります。

例えば、グループディスカッション行ったり、課題を提出し講師からフィードバックをもらうようなものになります。

 

従来のオンライン学習にはないみんな一緒に学んでいるコミュニティ感ができ、途中で学習を投げ出してしまうことも少なくなると予想されます。

なかなかコホート型のセミナーを受講するのは難しいかもしれませんが、後日視聴型のセミナーを同じ時間に受け、セミナー終了後に学べたことなどをシェアするの時間を設けることでコホート型の学習にすることも可能です。

 

動物看護師国家試験に向けた勉強などは1人で勉強するよりも、複数人でコミュニティとなり、学習した方が効率よく投げ出すことなく学習できるでしょう。

 

 

4つのモチベーションタイプ

目に見えず捉えにくい人の「志向」や「能力」を掴むためには、それらを分類して捉える必要があります。

人の「志向」や「能力」はモチベーションに出やすく、分けることによって分かりやすくすることが出来ます。

 

モチベーションは、

①アタックタイプ(達成支配型欲求)

②レシーブタイプ(貢献調停型欲求)

③シンキングタイプ(論理探求型欲求)

④フィーリングタイプ(審美創造型欲求)

に分かれます。

 

【アタックタイプ】

アタックタイプは、「自力本願で強くありたい。成功を収めたい。周囲に影響を与えたい」という欲求を持っています。

アタックタイプには「すごいね!」という言葉が響きます。

 

【レシーブタイプ】

レシーブタイプは、「人の役に立ちたい、中立な立場でいたい。他社との戦いよりも協調を大事にしたい」という欲求を持っています。

アタックタイプには「ありがとう」という言葉が響きます。

 

【シンキングタイプ】

シンキングタイプは、「様々な知識を吸収したい。複雑な物事を究明したい。無計画な状態は避けたい」という欲求を持っています。

シンキングタイプには「正しいね」という言葉が響きます。

 

【フィーリングタイプ】

フィーリングタイプは、「新しいものを生み出したい。楽しいことを計画したい。自分の個性を理解されたい」という欲求を持っています。

フィーリングタイプには「面白いね」という言葉が響きます。

 

モチベーションのタイプ分類を理解することで、相手の志向を捉えやすくなります。